圧縮リミッターは、プラスチックの組立てに圧縮荷重がかかる場合に使用される非ネジインサートです。圧縮リミッターは、プラスチックを強化し、相手材側のネジを固定する際にかかる圧縮力に耐えるものです。そのため、負荷がかかってもプラスチックの強度が損なわれることはありません。

幅広いサイズ・形状・機能を備えたカスタム設計

  • 素材:真鍮、ステンレス、鉛フリーアルミの3種類
  • 取付け方法:超音波、ヒートステーキング、圧入、モールドインなど
  • デザイン:フランジヘッド、シンメトリカル、フルダイヤローレット、ノンローレットシンメトリカルの4種類

フランジヘッド

  • モールドイン
  • プレスイン
  • 超音波/熱

接触面積が大きいため軸荷重に強く、相手部品プラスチックの直接接触を防ぎます。すべての取付け方法に対応可能。

シンメトリカル

  • モールドイン
  • プレスイン
  • 超音波/熱

左右対称のデザインで、パーツの向きを変えることなく素早く装填が可能です。すべての取付け方法に対応可能。

フルダイヤローレット

  • モールドイン

左右対称のデザインと均一なダイヤローレットを採用し、ヒケの発生を低減。モールドイン取付けにも使用可能です。

ノンローレットシンメトリカル

  • モールドイン

耐圧縮荷重が必要なオートメーションや大量生産用途に使用するための保持溝を備えた左右対称のデザインです。モールドインで使用可能です。

取付け方法

超音波/ヒートステーキング

  • 超音波:超音波挿入器でインサートを取付け穴に押し込み、同時に高周波の振動を与えることで取付けます。振動による摩擦熱でインサートの周囲のプラスチックが溶け、簡単に挿入が可能。振動が止むとプラスチックは固まり、インサートが恒久的に固定されます。
  • ヒートステーキング:熱プレスでインサートを取付け穴に押し込み、周囲のプラスチックを溶かすことで取付けます。

モールドイン

  • インサートは成形時コアピンによって金型のキャビティに取付けられます。金型が開くとコアピンは引き抜かれ、インサートはネジ部のみが露出した状態でプラスチック部に固定されます。
  • 成形時にインサートを取付けることで、二次加工や設置設備が不要になります。

プレスイン

  • インサートをコールドプレスし、取付穴に挿入します。ローレットがプラスチックに食い込むため、溶解の心配はありません。

ローレット加工の概要

ローレット加工は、プラスチック部品のインサートや圧縮リミッターにさらなる保持強度を追加するために使用されます。ローレットの種類は複数あり、それぞれがより優れた性能を発揮するために適した取付け方法があります。一般的に圧縮リミッターは、回転トルク負荷よりも圧縮負荷に高い耐性を持っています。ここでは、当社の圧縮リミッターに使用できるローレットの種類をご紹介します。

ローレットなし

主に回転トルクの抵抗が必要ないモールドインアプリケーションに使用されます。一般的には、引き抜き荷重に対する耐性を持たせるためにアンダーカットが施されます。部品の外側にはローレット加工は施されていません。

ダイヤローレット

このローレットは主にモールドインの取付けに推奨されます。トルクや引き抜き荷重に対する強度を高めることができます。

斜め目ローレット

すべての取付け方法に使用できますが、特に超音波、熱、プレスインの取付け方法に使用するのが一般的です。トルクや引き抜き荷重に対する強度を高めることができます。

ストレートローレット

すべての取付け方法に使用できますが、特に超音波、熱、プレスインの取付け方法での使用が一般的です。斜め目ローレットに類似していますが、直線的なローレットのため斜め目のように取付け中回転することがありません。トルクや引き抜き荷重に対する強度を高めることができます。

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