PEM®ファスナー

PEM®のファスナー(または特定のファスナー)はRoHSに適合していますか?

PEM®、SI®、ATLAS®カタログファスナーのRoHS適合状況は、すべてRoHS検索ツールでご確認いただけます。

セルフクリンチングファスナーをハンマーブローや類似の方法で取付けることはできますか?

いいえ。セルフクリンチングファスナーは、スクイーズ動作で取付ける必要があります。素早く衝撃を与えるような方法を用いた取付けでは、シート材がコールドフローするのに十分な時間が得られません。

シートの両面にアクセスできない場合、片側からブラインドを取り付けることはできますか?

一般的に、セルフクリンチングファスナーを適切に取り付けるにはシートの両面へのアクセスが必要です。ただし、中にはインパクトトルクレンチを使って片側から引き込むことができる1/4''/M6以上のナットもあります。片面取付け用のブラインドネジインサートに関する情報は、ATLAS®ファスナー製品情報をご覧ください。

PEMの300系ステンレス鋼製ファスナーをアルミ板に使用する場合、ガルバニック反応による接触腐食をの心配はありますか?

300系ステンレス鋼とアルミニウムは同じガルバニック系列でもかなり離れた位置にあり、電解質が存在する場合には亜鉛電池腐食の可能性があるため、これはよくある質問です。アルミニウム板に当社の300系ファスナーを使用が可能かは、アプリケーションの具体的な詳細によって左右されます。特に下記2つの要素が重要です。

1. 電解質が存在する場合、その種類(流れのタイプ、酸素の量など)。

2. ファスナーとパネルのインターフェースが製品の機能にとってどのくらい重要か。別の言い方をすると、インターフェースにわずかな腐食が起こった場合、懸念となり得るか。通常、機械保持力は最重要懸念事項ではない場合が多く、それよりも電気的導電性や美観などの要素が重要な懸念となり得ます。

最終的にはクライアント側の技術スタッフが、上記の要素を考慮した上で不動態化300系ステンレス鋼を使用するかの判断を下すことになります。使用ができないと判断された場合、代替案として以下の3つのオプションがあります。効果の高い順に紹介します。

一番おすすめできる代替案は、アルミニウム製セルフクリンチングファスナーの検討です。当社のCLA製品はアルミニウムナットで、2024-T4アルミニウム合金製です。FHA製品はアルミニウムスタッドで、同様に2024-T4アルミニウム合金製です。BSOA/SOA製品はアルミニウムスペーサーで、7075-T6アルミニウム合金から作られています。これらのアルミニウムファスナーは、HRB 50以下の硬度を持つパネルにクリンチングで取付けることが可能です。よってアルミニウム板の硬度がHRB 50以下の場合、このオプションがおすすめできます。熱処理できないアルミニウム合金のほとんどは、この硬度を下回ります。一部の熱処理可能な合金もHRB 50以下の場合があります。

このオプションを選択する場合、アルミニウムファスナーの強度がアプリケーションに適していることを確認する必要があります。ファスナー材質をステンレス鋼からアルミニウムに変更した場合、外ねじファスナーの強度は最も低下します。

第2のオプションとして紹介するのは、過去に重要な軍事アプリケーションにおいて実際に使用された事例で、カドミウムメッキを施した300系ステンレス鋼の特殊部品を作成するという方法です。カドミウムとアルミニウムはガルバニック系列で非常に近い位置にあるため、これは効果的な解決策です。この解決策は現在も提供可能ですが、カドミウムメッキに対応するために必要なネジサイズの許容誤差を作り出すために、YC3特殊鋼の部品を使用する必要があります。一般的に、カドミウムメッキの部品には六価クロメートが使用されますが、使用が難しい場合は三価クリアクロメートにも対応が可能です。このオプションは、HRB 70以下の硬度のパネルに対して有効であり、ほとんどの熱処理アルミニウム合金がこれに含まれます。またこの方法を用いた場合、ファスナーの強度低下の心配はありません。

3つ目のオプションとして、亜鉛が適切なガルバニック系列でアルミニウム(合金による)に十分近いと判断された場合、特別使用のステンレス鋼ファスナーに亜鉛メッキを施すことができます。公表されているのガルバニック系列の電圧値の多くは海水用であり、アプリケーションによっては適用されない場合があります。この方法は、カドミウムが許容できない場合にのみ検討されるべきです。

メッキされたファスナーを取付けた後、パネルを剥がして再びメッキを施すは可能ですか?

パネルを剥がしたり再メッキを施すことは推奨されません。メッキされたファスナーを取り付けた後にパネルを剥がすと、ファスナーを損傷する可能性があります。この場合、2つの代替案が考えられます。1つ目は、パネルにメッキ加工をしてからメッキファスナーを取り付けることです。2つ目の選択肢は、メッキされていないシートに 「X仕上げ(メッキが施される前の状態)」のファスナーを取り付けてからメッキを完了させることです。

セルフクリンチングファスナーに水密性はありますか?

完全な水密シールを提供することができる唯一のセルフクリンチングファスナーは、CHラインのコンシールドヘッドスタッドとスペーサーです。これらのファスナーはブラインドホールにクリンチ(圧入)されるため、シートの裏面に影響を与えることがなく、液体が浸透するような隙間もありません。詳しい仕様についてはPEM®データシート(CH)をご参照ください。

セルフクリンチングファスナーの取付けには特別な装置が必要ですか?

いいえ。セルフクリンチングファスナーは、ファスナーを所定の位置に押し込むあらゆるタイプの平行作動式プレス機を使って取付けられます。

ファスナーの取付け圧力に関する情報はどこで確認できますか?

当社ウェブサイトの下記のページから、ファスナー取付け圧力のリストを入手いただけます。

セルフクリンチングファスナーの形状が取付け作業中に変形することはありますか?

いいえ。ファスナーは変形しません。よって、フレア加工、圧着加工、スエージング、ピーニング、リベッティングなどの必要はありません。

PEMファスナーはどの位の間距離までなら確実に取り付けられますか?

2つ以上のファスナー間の距離を決める場合、次の式を用いて計算することができます:(C/Lから端までの距離)+(2つ目の取り付け穴の直径の1/2)

ヘッドが六角形のファスナーもあるようですが、このようなタイプを取付ける場合は六角形の穴を開ける必要がありますか?

いいえ。すべてのセルフクリンチファスナーは、丸いパンチ穴またはドリル穴に取付けることができます。六角ヘッドのファスナーは、シート材がヘッドの周囲をコールドフローすることで高いトルクアウト抵抗を提供します。六角形のヘッド部は取付けられたときシートと同じ高さになります。

セルフクリンチングファスナーを適用できる最大のシート厚はありますか?

一般的に、シートの最大の厚さは指定されていません。ただし、いくつかのファスナータイプは特殊な設計と機能のため、最大を含む厚さ範囲を指定しています。

PEM®部品番号の軍事仕様・航空宇宙規格はどこで参照できますか?

当社のウェブサイトから下記のリストを入手いただけます。

FEシリーズとPLシリーズは「最小板厚」ではなく「範囲」で板厚が表記されていますが、範囲の上限より厚い板厚でも使用は可能ですか?

範囲より厚いシートにも取付けられますが、ネジの締め付けによってパネルが引き抜かれる危険性があります。シャンクのローレットとバレル部分の間に亀裂を引き起こす可能性があるため、厚いパネルに取り付ける場合は、特に締め付けトルクに注意してください。

プリント基板でブローチングファスナーを推奨最小エッジ距離より近く取り付けた場合、どうなりますか?

カタログに記載されているエッジ距離が守られなかった場合、ボードに亀裂が入ったり、層間剥離のような損傷が発生する可能性があります。Kスタイルの製品はブローチ加工を施しているため、その部分の穴が変形する可能性があり、変形が起こった場合他の部品の取り付けに支障をきたすかどうかを考慮する必要があります。まずはいくつかのテスト材料にファスナーを取り付け、基板損傷の潜在的リスクを判断することをおすすめします。

セルフクリンチングファスナーをカタログの推奨よりもパネルの端に近いところに取り付けた場合、どうなりますか?

中心線からエッジまでの距離が守られなかった場合、パネルの端にバルジングが発生する可能性が高くなります。バルジングが発生すると、ファスナーのアンダーカットに材料が流れ込まなくなるため、ファスナーの性能が低下することが予想されます。性能に関しては予測が難しく、施工やアプリケーションによっても左右されます。バルジングをある程度防ぐための方法としては、パネルのエッジを固定するツールを作ることができます。この場合、取り付け時に製品が工具に張り付かないよう、細心の注意を払う必要があります。また、材料のフープ応力が材料の薄い部分によって損なわれるため、性能はやはり低下します。バルジングと性能値の低下に耐えられるのであれば、アプリケーションに部品を使用できる可能性が高いです。

どうやってファスナーをシートに固定しているのですか?

ファスナーの圧搾力により、ヘッドの下にあるシート材料がファスナーのバックテーパーシャンクまたはアンダーカットにコールドフローし、所定の位置にしっかりと固定されます。

SとSS、CLSとCLSSの品番の違いは何ですか?なぜ#10-24、#10-32、M5のネジサイズには品番にSが追加されているのですか?

オリジナルのCLSとS(#10-32、#10-24、M5のネジサイズ)は、より小さい(.234インチ)取付け穴用に作られましたが、このサイズではネジ山とクリンチプロファイルのアンダーカット部分の間の薄さによる性能上の問題がありました。そのため、より大きな取り付け穴用の頑丈なバージョンが開発されました。当初の設計(SとCLS)は最終的に廃止され、これらのねじサイズにはSSとCLSSが残されました。

タイプFHファスナーの特性クラスは何ですか?

タイプFHのスタッドは特性クラスとして製造されていませんが、最終的な硬度は8.8および9.8特性クラスの最小値を上回ります。ただし次の理由により、タイプFHのスタッドは「真の」特性クラス8.8または9.8ではありません。

  1. 当社が使用する10B21材は認められない場合があります(お客様の承認が必要です)。
  2. 当社の最大硬度は、特性クラス8.8の最大硬度を上回ります。
  3. 当社の最大硬度は、特性クラス9.8の最大硬度を上回る場合があります(ISOまたはSAEの使用基準による)。
  4. 部品に特性クラスの指定はありません。
  5. 当社は、ISOおよびSAE規格により各ロットに義務付けられている試験をすべて行っているわけではありません。
  6. 大型(約M5以上)のタイプFHスタッドは、引張試験でヘッドが破損するため、ねじ山の引張応力領域に基づいている規格の引張強度要件を満たしません。

PEM®ファスナーをパンチされた取付け穴に取付ける場合、ファスナーをパンチ側と金型側のどちらに取付けるのが最適ですか?

金型側はブローアウト効果により直径が大きくなる可能性がありサイズの予測が難しいため、ファスナーは穴のパンチ側に取付けるべきです。

セルフクリンチングファスナーを使用する場合のパネル要件は何ですか?

一般的に、2つの基本要件があります。第一に、パネルはファスナーより柔らかい延性材料でなければなりません。第二に、パネルは特定のファスナーが要求する最小板厚を満たしていなければなりません。一部のセルフクリンチングファスナーは.020″/0.51mmまでの薄さの板に取り付けることができますが、一般的に.030″/0.76mmまたは.040″/1mmが必要な最小板厚です。

ステンレス鋼板への取付け(クリンチ)に適したPEM®ファスナーはどれですか?

PEMファスナーの中には、ステンレス鋼シートに取り付けるために特別に設計されているものがあり、SP、SO4、BSO4、FH4、FHP、PFC4などの型式が含まれます。各種類の詳細については、当社のステンレス鋼板用ファスナーデータシートを参照してください。

安定性を高めるために溶接でセルフクリンチングファスナーの取付けを行った場合、損傷の恐れはありますか?

セルフクリンチングファスナーのセルフクリンチング機能は、溶接を不要にします。セルフクリンチングファスナーは適切に取り付けられた場合、溶接なしでも十分な保持力を実現します。セルフクリンチング技術は元来、溶接ファスナーよりもコストを抑えながら高い清浄性と信頼性を実現するための代替案として開発されたものです。

溶接の欠点には以下のものが挙げられます。鋼製ファスナーを溶接した場合、亜鉛メッキが溶けて溶接部の腐食を加速させます。オーステナイト系ステンレス鋼ファスナーの場合、鋭敏化のリスクを増大させます。鋭敏化は、不安定な冷却によってオーステナイト(300系)ステンレス鋼に起こり、炭化物が粒界に析出して材料が間晶腐食に対して脆弱になる現象です。ファスナーが303ステンレス鋼製である場合、低融点の加工添加剤の脱ガスにより亀裂が生じる可能性があります。また、硬化された400系ステンレス製品は溶接によって再焼入れされるため強度が低下します。

強い締め付けにより、脱落、ねじれ、取付け穴の中で回転などの恐れはありますか?

一般的なトルクアウト値は、ナットにかかる回転力に比べてかなり高いため、その心配はありません。ほとんどの高品質なセルフクリンチングナットの場合、ナットが材料の中で回転する前にネジが破損します。

カタログデータシートKに記載されている表面実装及びブローチングPEM®ファスナーのFIT率(故障率)はどのくらいですか?

これらのファスナーにFIT率はは適用されません。一般にプリント基板に取り付けられ、 電流を流す可能性がありますが、機械的なファスナーであり経時的に変化する電気的特性を持たないという点で、 電子部品と同じ故障特性を持他ないからです。

取付け用機械

ハンドツールはアーバープレスやプレスブレーキで使用できますか?

当社のツールはPEMSERTERインサート用に設計されています。ツールのイラストはオンラインツールセレクターまたはハンドツールガイドでご覧いただけます。必要であれば、お客様でアダプターを開発することも可能です。

MICRO-MATE®ハンドツールでスタッドやスペーサーを取付けることは可能ですか?

MICRO-MATE®ハンドツールは10-32/M5ネジサイズまでのS/CLSナット製品ラインを取付けるように設計されているため、不可能です。

P3®シリーズハンドツールはヨーロッパでも販売していますか?

ヨーロッパではP3シリーズハンドツールのCE認証は取得しておりません。

インサートはどのように操作するのですか?

PEMSERTERインサートのデモンストレーションビデオは、ウェブサイトの操作・ツーリングセクション でご覧いただけます。

自動ツールはどのようにインサートに取付けるのですか?

自動ツールの取付け動画は、ウェブサイトの操作・ツーリングセクションでご覧いただけます。

自動スタッドモードでバキュームパンチがジョーの中にあるファスナーを拾わないのはなぜですか?

バキュームパンチとスタッドジョー間のギャップを確認してください。ギャップは最大.003″~.005″(0.08mm~0.13mm)の間である必要があります。

PS2000 Dual Bowl Machineに取付けが可能なファスナーの組み合わせは?

アプリケーションごとにPEMSERTERエンジニアリンググループと相談し、取付け予定のファスナーの組み合わせの適合性を確認、適切な取付け方法のアドバイスを受けることをおすすめします。

シリーズ4のインサートに必要な工具の長さはどのくらいですか?

シリーズ4とシリーズ4AFプレスの操作に必要な工具の全長は7″(177.8mm)です。ツールの標準的な長さは、パンチ4″(101.6mm)とアンビル3″(76.2mm)です。

シリーズ4AFインサートで自動供給可能なスタッドまたはスペーサーの最大の長さはどのくらいですか?

シリーズ4AFで自動供給できるスタッドまたはスペーサーの最大の長さは1″(25mm)です。

シリーズP3®の空気圧ハンドツールで取り付け可能なスタッドまたはスペーサーの最大の長さは?

シリーズP3を使用して取り付け可能なスタッドまたはスタンドオフの最大の長さは、1/2″(12.7mm)です。

ファスナーの工具品番を知りたいです。

工具品番は製品ファインダーでご確認いただけます。

インサートののど厚はどのくらいですか?

PEMSERTER® Series 4®とSeries 4®AFののど厚は45.7cm、Series 2000®とSeries 3000®ののど厚は61cmです。この情報は弊社ウェブサイトのPEMSERTER®プレスでもご覧いただけます。

自動ツーリングのスペア部品の品番はどこで確認できますか?

オンラインツーリングセレクターで、各ツーリングパッケージの個々のツーリング部品をリストアップしています。

MICRO-MATEハンドツールに使用可能な工具はどこで見つけることができますか?

Micro-Mate®ハンドツールに使用可能な工具はすべて操作マニュアルに記載されています。

ポータブルハンドツールシリーズP3の工具はどこで入手できますか?

ポータブルハンドツールP-3シリーズで使用可能なすべての工具は、操作マニュアルに記載されています。

シリーズ4用のQX4タレットツールは他の機械でも使用できますか?

QX4タレットツールは、シリーズ4のマニュアル機専用で、他のPEMSERTERインサートには取り付けられません。シリーズ2000およびシリーズ3000インサート用に設計されたQXタレットツールのオプションがあります。

シリーズ4のトップマウントまたはボトムマウントリバースフランジアンビルホルダーは、他の機械でも使用できますか?

これらのオプションは、シリーズ4の手動インサートでのみ使用が可能です。シリーズ2000のインサートには、Jアンビルオプションがあります。詳しくは、マニュアルツーリングガイドをご参照ください。

プラスチック用SI®ネジインサート

NPTネジを使用できるインサートはありますか?

NPTネジは標準では使用できません。特注で対応できる場合があります。

このシリーズのインサートはRoHSに対応していますか?

すべてのSI®カタログファスナーのRoHS対応状況は、RoHS検索ツールで確認できます。

このシリーズのインサート機は木材に使用できますか?

このシリーズのインサート機はプラスチックに冷間プレスするように設計された金属インサート機です。木材に押し込むようには設計されていませんが、接着剤と一緒に使用すれば機能する可能性があります。お客様のアプリケーションで製品をテストすることをおすすめします。必要な技術支援やサンプルは喜んで提供いたします。

特定の材料に特定のインサートを挿入した場合の性能データはありますか?または特定のタイプのプラスチック材料でインサートはどのように機能しますか?

性能はファスナーの型式、取付けプロセス、材料によって変わります。データの一部は、SI®データシートでご確認いただけます。必要な情報がデータシートに記載されていない場合は、[email protected] までお問い合わせください。当社ではファスナーのサンプルを無料で提供しておりますので、お客様ご自身で試験を行っていただくことも可能です。またアプリケーションによっては、当社の技術ラボで試験を行うことも可能です。

取付け用の機材は販売していますか?

現在当社ではSI®ブランドのプラスチック用ネジインサートを取付けるための機材は販売しておりませんが、超音波および熱インサートプレスを提供しているサプライヤーを以下にリストアップします。

www.sonics.com

www.sonitek.com

www.sonobondultrasonics.com

www.ultrasonicseal.com

インサートの取り付けには、どれくらいの圧力が必要ですか?

取付けに必要な圧力は、ファスナーのタイプ、取付けプロセス、材料に依存します。データの一部は、SI® データシートでご覧いただけます。必要な情報がデータシートに記載されていない場合は、[email protected] までお問い合わせください。当社ではファスナーのサンプルを無料で提供しておりますので、お客様ご自身で試験を行っていただくことも可能です。またアプリケーションによっては、当社の技術ラボで試験を行うことも可能です。

ヒートステーキングの推奨温度は?

一般的に、ヒートステーキング機械の温度をプラスチックの公表溶融温度より50˚F(10˚C)高く設定することが推奨されていますが、製品をご使用のアプリケーションでテストすることをお勧めします。必要な技術支援やサンプルの提供は喜んでお受けいたします。

モールドイン、熱/超音波、プレスインなどの種類がありますが、どのようなインサート方法が最適ですか?

検討すべきインサートの種類については、プラスチック用ねじインサートを取付けるための4つの方法をご覧ください。さらに具体的な情報が必要な場合は、[email protected]までお問い合わせください。

プラスチック用SI®タイプのインサートを取付ける場合、推奨されるボスの肉厚はどのくらいですか?

インサートのボスの肉厚は、使用される材料と穴を形成する金型の構成に大きく依存します。一般的に、通常は部品直径の2倍で十分ですが、金型構成によりボスに沿ってニットラインが発生する可能性がある場合は、この直径を大きくする必要があります。

なぜIUA/IUB/IUCインサートには、M3とM5のネジサイズ用の2バージョンがあるのですか?

4-40ボディのM3ネジと#10-32ボディのM5ネジは非常に肉薄です。そのため、IUAA/IUBB/IUCCインサートは、より大きなボディ径を必要とするアプリケーション向けに提供されています。

RoHS

アルミニウム製品に関するRoHSの懸念は何ですか?

アルミニウムとRoHSには、2011を含む一部のアルミニウム合金が、RoHS指令の付属書6項の免除で認められている0.4%を超える可能性のある量の鉛を含んでいるという問題があります。幸いなことに、私たちが標準部品に使用している合金には、意図的な鉛の添加は含まれていないため、常にRoHSに準拠しています。クロムに関しては、アルミニウムに含まれるクロムは金属またはゼロ価の状態であるため、RoHS指令は六価クロムのみを制限しており、六価クロムはクロムの価数が+6(六価)である特定の化合物にのみ存在するため、RoHSの懸念事項ではありません。アルミニウムに塗布されるクロメート仕上げは、六価の化合物を含む可能性があります。当社では、標準的なアルミニウム製品にはいかなる種類のクロメート仕上げも施していません。

RoHS指令は、ファスナーへのカドミウムメッキの使用を禁止していますか?

はい。カドミウムメッキはRoHS指令に準拠していません。元々のRoHS指令(2002/95/EC)の付属書8項では、一部の航空宇宙用途やその他の安全が重要な用途でカドミウムメッキの使用を許可する免除が認められていましたが、現在の指令では、カドミウムメッキの免除は認められなくなりました。カドミウムはREACH規則のSVHC(高懸念物質)にも指定されており、当社のファスナーのカドミウムメッキは、成形品重量の0.1%というREACHの許容閾値を超えます。

RoHS指令はすべてのクロムを禁止していますか?

クロムは金属、2価、3価、6価という4つの状態で存在します。一部の化合物では、クロムは6価の状態(価数が+6)であり、これらの化合物の多くは有害です。現在の欧州RoHS指令では6物質の使用が禁止されており、そのうちの1つが六価クロムです。六価クロムの使用禁止は、亜鉛メッキに塗布されるクロメート化成処理などの耐食性コーティングを主な対象としています。ステンレス鋼に含まれる金属クロムはRoHS物質ではありません。

亜鉛メッキの化成処理皮膜に含まれるクロムの種類は?

亜鉛メッキのクロメート化成処理とRoHS対応に関して懸念される物質は六価クロムです。RoHS指令は六価クロムを制限していますが、有害性の低い三価クロムは制限していません。歴史的に、クリアとイエローのクロメート化成皮膜は両方六価クロム化合物を含んでいました。近年では、クロメート化成皮膜のサプライヤーが3価クロム化合物のみを含有し許容範囲の耐食性を有するクロメート化成皮膜の開発に力を注いでおり、現在では多数のクリア製品が存在します。一方、イエロークロメートは耐食性の要求が高く、開発がより困難でした。例えばASTM B 633の場合、クリアクロメートは中性塩水噴霧12時間で白色化しますが、イエロークロメートは96時間かかります。当社の標準的な亜鉛メッキPEMブランドスチールファスナーに関しては、2002年6月に品番の末尾がZIで終わる全ての製品に3価のクリアクロメートの使用を開始しました。したがって、2002年6月以降にメッキされた末尾がZIの製品はすべてRoHSに準拠しています。また、2006年3月1日より、オプションで末尾がZIの亜鉛とイエロークロメートにも3価クロメートの使用を開始しました。従って亜鉛メッキの製品は2006年3月1日時点でRoHSに適合しています。

PennEngineeringでは、亜鉛メッキと亜鉛合金メッキの化成処理に使用されている六価クロムのRoHS適合ステータスをどのように判断していますか?

PennEngineeringでは、IEC-63321-7-1:2015で定義された検出方法を使用して、当社の亜鉛クロムめっき部品のクロム酸塩化成(不動態化)層の六価クロムを測定し、IEC-62321-7-1:2015およびその他のコンセンサス規格で決定された六価クロムベースでないことを保証しています。

ステンレス鋼に含まれるクロムの種類は?

ステンレス鋼中のクロムは金属状態であり、有害ではありません。

ステンレス鋼の不動態化の際にできる酸化皮膜に含まれるクロムの種類は?

当社の研究によるとこの層は三酸化二クロム(Cr2O3)であり、六価の化合物である三酸化クロム(CrO3)とは対照的な三価の化合物です。

「鉛フリー」とはどういう意味ですか?

「鉛フリー」という言葉には2つの意味があります。一つ目は、単に製品に鉛が含まれていないという意味です。二つ目の意味は、その材料が鉛フリーのはんだ付けプロセスに適合するという意味です。二つ目の意味で使用する場合は、具体的なプロセスを指定する必要があります。

ファスナーに関連する具体的な鉛の適用除外は何ですか?またこれらの適用除外は現在 PennEngineeringでどのように扱われていますか?

PennEngineering社の製品の圧倒的大多数は鉛フリーです。その他の製品は、下記の適用除外項目に準拠しています。

適用除外6a - PennEngineeringの一部の部品は有鉛鋼から機械加工されており、欧州RoHS適用除外6aを使用しています。現在施行されている欧州RoHS指令の最新版(RoHS recastまたはRoHS IIとも呼ばれる)によると適用除外6aは現在有効期限が設定されておらず、現在有効です。したがって、適用除外6aを使用する部品は、欧州RoHS指令に完全に準拠しており、適用除外6aの有効期限が切れるまで、この状態が維持されます。当社では、引き続き適用除外6aの状況を注意深く監視し、有効期限が設定された場合には速やかに対応する予定です。しかしながら、現在鉛フリーのスチールオプションが必要な場合は、関連費用とともにご利用いただけます。詳細は[email protected]までお問い合わせください。

適用除外6c - PennEngineeringの一部の部品は有鉛黄銅から機械加工されており、欧州RoHS適用除外6cを使用しています。現在施行されている欧州RoHS指令の最新版(RoHS recastまたはRoHS IIとも呼ばれる)によると、適用除外6cはまだ有効です。現在見直しが行われており、EC(欧州委員会)は適用除外6cを延長する見込みですが、延長されない場合でも、その決定日から少なくとも12ヶ月間は有効となります。したがって、適用除外6cを使用している部品は、欧州RoHS指令に完全に準拠しており、適用除外6cが解除されるまで、この状態が維持されます。ただし、現在鉛フリーの黄銅を必要とする場合や、スチール、ステンレス鋼、アルミニウムなど他の鉛フリー素材を活用できる場合は、ご相談に応じます。この場合も、関連費用が発生する場合があります。詳細は [email protected] までお問い合わせください。

RoHS非適合プラスチックを使用している製品はありますか?

いいえ。当社のロック製品およびハイブリッド製品に使用されているプラスチックはすべてRoHSに準拠しています。

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