製品紹介|パネルファスナー
目次
概要
パネルファスナー(キャプティブファスナーまたはキャプティブボルトとも呼ばれる)は、一般的に複数の部品で構成されるため、ユーザーにとっては相対的にコストが高くなります。そのため、さまざまな部品の組み合わせで、用途に合わせ機能を特化させています。基本的なコンセプトは、ねじが直接または別のリテーナーを通してパネルに保持されることです。
ねじの噛みこみの懸念に対しては、ねじの勘合を容易にするためにおねじの先に数山分のねじ無しを追加するMAThread®で対策することができます。また、工具なしで外すことのできるノブキャップスクリューやサムスクリュー付きの製品もあります。また、手で外せることを防ぐために、ドライバー用のリセスをおねじに加工している製品もあります。
用途
キャプティブスクリューの採用で、製品内の落下の危険性のあるボルトの数を最小限に抑えることによって、メーカーの組み立てあるいは最終ユーザーのサービスに貢献します。例えば、電気自動車の充電器では、非常に高い電圧を使用する必要があり、通常のボルトは、脱落により電気的なショートを引き起こす危険性があります。パネルファスナーは潜在的な火災の危険を回避するために、ねじ無しのシャフトの先に大径のおねじを付けたねじ製品があります。このファスナーは取付穴にインサートした後、パネルの穴の周りの母材を変形させることによって、製品のパネルに保持されます。これにより、メーカーや最終ユーザーのサービスは、ボルト落下の危険なしに充電器を組み立てることができます。
充電ステーションのカバーパネルへのおねじの取付けと採用例
ボルト使用の潜在的な危険には、部品の紛失、構造的損傷、電気的損傷などがあります。
代替ソリューション
パネルファスナーの代替品は通常のボルトであり、購入コストも安くなります。また、パネルファスナーをパネルに取付ける工程を省くことができ、製造時間を短縮できます。しかし、ボルトは、輸送中に紛失したり、誤った位置に取付けられたり、ショートを引き起こしたりするリスクが高まります。カバープレートにパネルファスナーを取りつける工程により、安全性の保証と現場での組み立て作業の簡易さが得られます。
一般的な取付技術
多種多様なキャプティブスクリューの組み合わせの特徴の一つは、スクリューまたはそのリテーナをパネルやPCBに取り付ける方法です。一般的には、表面実装技術(SMT)、ブローチング、セルフクリンチングなどの方法があります。さらにユニークな方法としては、クリンチングやブローチングがしにくい材料に取り付けるためにリテーナを変形させる、フローティング機能付きのフレアリングなどがあります。
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